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2017/09/26 (Tue)

5話 相棒

 「目、開けていいぞ・・・。」



 あの時から・・・首を縦へと振るとふと2人の顔から安堵の笑みを浮かべた。
 そして空間を移動するようナオの手に引かれて世界を移動している所・・・だったのだが。

 彼女が作ったらしき空間は昼間の外よりも明るく、目が眩むほど光が溢れている。
 地面も光を放っているよう、もしくは宙に浮いているのか区別が付かない。
 空間の中の空気事態が光を放っているかのようにも見えた。
 あまりに目に光が刺すせいか、途中で気分が悪くなり眠っていたのであるのだが。

 柳火の声が聞こえ、目を開くと地面にはちゃんとした足場があった。
 辺りは未だ明るい空間となっているが、向う時ほどではない。
 ぼんやりとして周りを見渡していると、見慣れた顔の人が2人いた。

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5話 相棒




 「田城、起きたか?」
 「・・・・・・!?」



 今朝会った、少々背の高い男、漆黒の短髪に黒い瞳。無論、遠矢には見覚えのある人物だ。
 一瞬幻影でも見たのではないかと思って、目をこすってみたが目の前の現実は変わらない。
 何故彼がこの場にいるのか、問い出してみようと思えば目の前に影が立ちはだかった。

 その影は遠矢よりも背が低い。
 しかし不思議に、その存在感は懐かしく感じられる。
 分かっているはずだった。



 あの時・・・あの場所・・・何故だったのか。



 「久し振りだね、田城君。」



 背は遠矢よりも少々低め、しかし女子では平均的な身長であろう。
 長く綺麗に流れる栗色の髪に、少々大きなダークブラウンの瞳が遠矢の目に映る。
 暗い瞳ではあるが、しっかりと貫く意思を伝える強い光で明るく見せるのを知っている。
 そこには遠矢と同じく不安が無い。今までいた世界への悔いはない様子だ。

 襲撃前に居なかったはずの、早木比奈がそこにいた。
 目が覚めたばかりの遠矢が寝ぼけているのかと思っているのか、比奈は面白そうに微笑んだ。
 遠矢は、それに返事をするように比奈に微笑みかけた後、柳火の方へ視線を戻して問う。



 「あの女の人は・・・?」
 「ナオなら今・・・。」



 柳火がそう言いかけた時、ふわりと風の流れが変わり遠矢は振り返った。
 風から現れるよう、もしくは空気中から現れるように光をまといながらふわりと影が現れる。
 そうだ、柳火が言葉を止めたのは遠矢の問いに答える必要がないと判断したからである。










 「ようこそ、エリンへ。」









 ガラスのように透き通る声に、エリンと呼ばれるところに来た3人は振り向く。
 チャイナドレス風の黒服とシルバーの長いツインテールはまさに、先ほど会ったナオである。
 ナオは優しく微笑みかけ、見惚れ戸惑う3人を見渡し言う。



 「先ほどの通路、ソウルストリームを通り、貴方達にとっては『異世界』と呼ばれている場所へ入りました。
  この世界では新しいこともあり、戸惑うことが多いかもしれません。」
 「新しいのは戦の仕方と魔法と錬金術ぐらいだろ。」



 ナオの説明に首を突っ込んだのは、今まで無言で眺めていた柳火であった。
 一瞬柳火へ注目浴びるが、ナオはその言葉を受け止めて再び話し出す。



 「柳火の言う通り・・・あとは貴方達の世界と変わりありません。」
 「そうなのですか?」



 比奈が問うとナオはゆっくりと頷く。すると不安がっていた彼女はホッと胸を撫で下ろす。
 だが、3人を安心させるように言い出した柳火本人が、厳しく目を光らせていたのを遠矢は見逃さなかった。
 まるでナオを、悪者扱いするような光景とも見えた。だがそれと共に何か言いたげな顔をしている気がする。
 少し後、それに気がついた一樹が首を傾げた。



 「・・・いや、何でもない。」



 柳火は小さく首を横に振り、引き下がる。
 様子がおかしいとは思ったが、そう気にかかった3人を振り返させる為、ナオは頷き続けた。



 「エリンは基本、人間、エルフ、ジャイアント、と種族が分かれています。
  エルフとジャイアントは深い歴史をきっかけに争いが絶えず今でも続き
  その中立に、人間が立っていると考えていいでしょう・・・覚えておいて下さい。」
 「まるでゲームだよな、エルフとか出てくるのは。」



 一樹は素直にそう感想を述べる。
 世間でプレイするゲームで、ゲーマーの中では定番の種族と言えるエルフ。
 耳の尖って長いと言うイメージが定着してしまっているものである。
 確か、比奈が初めてその種族を見た時は一発で心を鷲づかみされたような記憶があった。



 「種族や世界が変わっていても・・・もう一度言いますが普段の生活は変わりません。」
 「もし変わったことがあったとしても、俺らがサポートしているから安心しな。」
 「柳火一人で?」



 遠矢が柳火に聞くと、彼は勿論首を横に振った。
 「行った後に説明する」それが彼の答えである。多分説明するのが面倒だったのだろう・・・。



 「一刻も早く慣れてもらう為、3人それぞれにパートナーをつけてもらいます。」
 「パートナー・・・。」



 すると、ナオからの言葉を待っていたかのように、スッと柳火は動き出す。
 そしてナオの両サイドからも、優しい光が包み込み姿を現した。

 遠矢から向かい、左側には栗色の髪に瞳、白い肌を持つ、背の高い男であった。
 だが何より目を止めたのは耳・・・栗色の髪がかかった耳は人間より少々大きめで、何より形が違った。
 タレ耳と言っていいのか、若干地面向きではあるが明らかに『エルフ』の耳だ。
 その『エルフ』の男は比奈の方に向って歩き出した。

 右側には、『エルフ』の男より気が抜けるほど身長が小さい少女であった。
 周りの白い空間に溶け込むような、銀色かかった長い水色の髪を縛り、青く澄んだ目を持つ。
 見た限り普通の人間の幼女ではあるが、何処か不思議な雰囲気が漂うオーラがある。
 その幼女は早歩きしながら一樹の元へ寄った。

 そして・・・柳火は静かに歩み寄り遠矢の背後へ立った。



 それぞれ以前に会ったことがあるのか、一樹と比奈は分かっているよう微動すらしていなかった。
 そうおかしいように感想を持った遠矢も、柳火が自分の元に来ても動かなかったが・・・。
 3人の元に、パートナーが並んだのを目で確認したナオは、スッと息を吸い目を閉じた。



 「異存はないですね?」



 パートナーとなる者、これから世界へ行く者、と両者無言で頷いた。
 すると周りから光が溢れ遠矢達を優しく包み込んでいく。
 光が目に刺さり視界がぼやけた隅で、ナオはふと微笑み脳内で声が響いた。










 「どうか・・・無事に・・・。」
 祈りのように響いた声を最後に、意識が途絶えた。





 09/07/21 作成
 10/06/08 公開
 10/06/16 修正

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2010/06/08 (Tue) マビノギ CM(0)
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